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映画「ミラベルと魔法だらけの家」感想

☆もるがん☆

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魔法が使えないからこそ、出来る事がある。

南米のコロンビアにあるエンカントの町。そこは魔法が使えるマドリガル一家を中心に栄えていた。マドリガル家のミラベルは元気いっぱいの明るい女の子。だが彼女だけが魔法が使えなかった。

ミュージカル映画なので、歌いまくり踊りまくる。歌は上手いし動きも滑らか。アナ雪を意識しているようだが、残念な事に印象に残る歌がない。せめて「リメンバーミー」のように、中心となる歌が欲しかった。

若きアルマおばあちゃんに起きた奇跡の経緯が曖昧なのも、盛り上がらない原因のひとつ。確かに、迫りくる騎兵から妻と三つ子を逃がそうと夫が犠牲になったのが奇跡の要因であるけれど。それに、いわくある場所や道具であるとか、何か動機付けが欲しかった。「家族を守りたい」だけではどうも弱い。

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その後、マドリガル家の一族は、それぞれに魔法を与えられる。魔法の使えないミラベルを、家族は見下していた。家長たるアルマおはあちゃんは、家族が大事だと言いながら体面を守る事に熱心で、他の家族たちは、本当の自分の気持ちをおばあちゃんに伝える事が出来ない。偽りの家族の絆の崩壊が、カシーナと呼ばれる魔法の家の床や壁に走る亀裂に象徴されるようになる。

事件の鍵を握る行方不明の叔父が面白い。変人であるが家族が大好き、それゆえに身を隠すしかなかった。未来が見える魔法の力を持つ彼は、家族の不幸な未来を見てしまったから。その変人の叔父と魔法を使えないミラベルが家族を救う流れになる。魔法が使えないからこそ、魔法を失う恐怖に取り乱す事無く行動出来たのだ。

魔法が消えてしまっても、皆で協力すればいい。子供連れも多かった場内、最後は安心のハッピーエンドになるのだけれど。絵も綺麗、歌もいい、声優も目立った地雷はなかったのだが。

何かが足りない。

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Encanto

Encanto

STAFF
監督 バイロン・ハワード ジャレド・ブッシュ(英語版)
脚本 ジャレド・ブッシュ チャリーズ・カストロ・スミス(英語版)
製作 クラーク・スペンサー イヴェット・メリノ
音楽 リン=マニュエル・ミランダ
製作会社 ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ
配給 ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ ウォルト・ディズニー・ジャパン

CAST
ミラベル・マドリガル 斎藤瑠希 魔法のギフトをもらえなかった女の子
ブルーノ・マドリガル 中井和哉 未来を見る魔法
アルマおばあちゃん 中尾ミエ マドリガル家の女家長
イサベラ・マドリガル 平野綾 花の魔法
ルイーサ・マドリガル ゆめっち(3時のヒロイン)力の魔法
フリエッタ・マドリガル 冬馬由美 ミラベルの母 癒しの魔法
アグスティン・マドリガル 関智一 ミラベルの父
ペパ・マドリガル 藤田朋子 天気の魔法
フェリックス・マドリガル 勝矢 ぺパの夫
ドロレス・マドリガル 大平あひる 聴力の魔法
カミロ・マドリガル 畠中祐 変身の魔法
アントニオ・マドリガル 木村新汰 動物の魔法
マリアーノ 武内駿輔 イサベラの婚約者


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