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映画「マトリックス レザレクションズ[IMAXレーザー・字幕]」感想

☆もるがん☆

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ネオがしたかった事はただひとつ、トリニティーを取り戻す事。

スタイリッシュな映像と斬新なストーリーで爆発的な人気を得た作品の20年ぶりの新作。現実では20年ですが、物語の世界では60年経っています。ぶっちゃけ、庵野も押井も雨宮も大丈夫、乱発時のアレなSFも多く鑑賞し、ディズニースターウォーズにも耐えられた私には、絶望するほどの作品ではなかったです。

ネオは「マトリックス」というゲームを作った人物トーマスとして生きています(普通の意味で生きているかどうか微妙ですが)。

すっかり気弱になってヘロヘロのネオを見つつ、自分を取り戻したトリニティーの凛々しさを楽しんでいましたよ。飛べるのがネオではなくトリニティーだというのが、監督のジェンダーへのこだわりかポリコレ対策などと言われていましたが。まあ、監督が男とか女とか元男とか、作品が面白ければ監督の性別は関係ない、拘らないのが理想なのではと思うのですが。

過去作の映像が頻繁に出て来ます。だからこそ出来ればモーフィアスとスミスは同じ役者さんでやって欲しかった。出来ないなら、モーフィアスとスミスは出さなくても良かったような。混乱しますよね、流れる映像と別人が同一人物という事で話が進んでいくのですから。

ラスト近くの人間爆弾は笑いました。マトリックスがゾンビ映画になってしまったのだけでも笑えたのですが、いくらマトリックスの世界であり、機械に操られているとはいえ、次々とビルからネオ達の頭上へ降って来るとは。スタイリッシュは何処へ行った。

ネオも力を取り戻したら、髭と髪をすっきりとして欲しかったです。

それでも後日談を観られたのは良かったと思うべきでしょうか。ゲーム「マトリックス」のスタッフの会話や、映画よりネコの動画が人気なので「キャットリックス」にしようなど、作り手の本音や皮肉もありますが、やや蛇足に感じます。リアルとマトリックスの世界が平行してあるのは良いのですが、その外にある現実の闇まで見せられても、鑑賞者は困惑ですよ。そのあたりはスタッフの煮え切らなさが露呈した部分なのでしょうか。

新幹線が出て来ても、車内はまったく新感線ではなかったのが残念。いっそ新幹線ではなくて、水戸岡ブランドの素敵な列車にネオが現れるようなお茶目があってもと妄想。

【映画パンフレット】 マトリックス レザレクションズ 通常版 監督 ラナ・ウォシャウスキー 出演 キアヌ・リーブス、キャリー=アン・モス、ジェイダ・ピンケット・スミス

The Matrix Resurrections

STAFF
監督 ラナ・ウォシャウスキー
脚本 アレクサンダー・ヘモン デイヴィッド・ミッチェル ラナ・ウォシャウスキー
製作 グラント・ヒル ジェームズ・マクティーク ラナ・ウォシャウスキー
音楽 ジョニー・クリメック トム・タイクワー
撮影 ダニエル・マッサーセシ ジョン・トール
編集 ジョセフ・ジェット・サリー
製作会社 ヴィレッジ・ロードショー・ピクチャーズ ヴィーナス・カスティナ・プロダクションズ
配給 ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ

CAST
トーマス・A・アンダーソン / ネオ キアヌ・リーブス 小山力也 
ティファニー / トリニティー キャリー=アン・モス 日野由利加
モーフィアス ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世 諏訪部順一
スミス ジョナサン・グロフ 中村悠一
ナイオビ ジェイダ・ピンケット・スミス 本田貴子 
メロヴィンジアン ランベール・ウィルソン 江原正士
エージェント・ジョンソン ダニエル・バーンハード
バッグス ジェシカ・ヘンウィック 内田真礼
アナリスト ニール・パトリック・ハリス 津田健次郎
サティー プリヤンカー・チョープラー・ジョナス 水樹奈々
ジュード アンドリュー・コールドウェル 間宮康弘
セコイア トビー・オンウメール 小野大輔
レキシー エレンディラ・イバラ 鷄冠井美智子
バーグ ブライアン・J・スミス 武内駿輔
クリスティーナ・リッチ 柴崎コウ


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Posted by☆もるがん☆
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