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「藤井聡太19才」感想

☆もるがん☆

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将棋にゆかりの鳩森八幡神社を、萩本欽一さんが訪れる所から始まります。

欽ちゃんももう80才!まだまだお元気。欽ちゃんはアマ四段だとか。そして羽生善治九段と合流。いわずと知れた将棋界のレジェンド。十九世名人をはじめ、永世資格を七つ持つ永世七冠。2人で藤井聡太竜王について語るという趣向。(欽ちゃんのナレーション、時々石田和雄先生を思い出してしまいました。Youtubeでのあの語り口を)

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1996年2月3日の朝日新聞

羽生先生が藤井竜王について聞かれて一番困るのは「何かアドバイスをお願いします」だそうで。彼がしっかりし過ぎていて「アドバイスする所がない」から。将棋界では、実力のある子供は小さい時から知られている。だから急に出て来たという感じはしないとも。

将棋の師弟関係も変化して来たと羽生先生。昔は「師匠の背中を見て覚えろ」という感じだったけれど、それだと何も気が付かないままの弟子もいるので、最近は師匠が弟子に将棋を教える機会が増えたと。藤井竜王の所の師匠は、フィーバーする周囲から弟子を守るのが役目となっている気もしますが。

羽生先生は、ずっと勝てなかった豊島竜王に藤井竜王が連勝するようになったのは、将棋界では普通の事だと語ります。先輩を若者が超えていく。かつて羽生先生がそうであったように。しかし「負けるのは弱いからだ」と言い放った羽生先生が「若気にいたりでした」とすっかり丸くなった笑顔でおっしゃったのに、何というか、放送の中で一番に時の流れを感じましたよ。

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鳩森八幡神社(もるがん撮影)

藤井竜王のこれまでのタイトル戦や、その合間のイベントなどの映像を挟みながらの進行。「聡太くん」の様々な姿が観られるので、ファンには嬉しい構成となっています。ぴよりんもちょこっと登場。観る将には見覚えのある場面も多いのですが、こうしてあらためてまとめて観られるのも良いですね。

渡辺名人のインタビュー、豊島先生(ニックネーム”きゅん”の説明付)との激闘、19連勝を止めた”地球代表”深浦先生との対局(深浦先生の隣に地球儀が置いてあるのが笑えます)、藤井竜王に3連勝中の大橋先生(四段昇段は藤井竜王と同期)、現役最年長で豊島先生の師匠である桐山先生のストレッチする姿も。

これを観るのは将棋好きの方が大半でしょうが、テロップや注釈をふんだんに使い、そうでない層も楽しめるような親切設計。しかしタイトル戦はお寺や由緒ある場所が多いですね。歴史ある場所で、また新たな歴史が作られるわけで。

そして将棋の歴史が作られていく姿を、配信やアプリなどでリアルタイムに肌で感じ、つぶさに観る事が出来る。ファンには嬉しい時代になりましたね。

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千駄ヶ谷の将棋会館(もるがん撮影)

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