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映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」感想

☆もるがん☆

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スパイダーマン好き歓喜の映画!!!

すでにアニメの方では、多数のスパイダーマンが活躍する「スパイダーマン:スパイダーバース」がありますし、今後は沢山の世界が同時に存在するマルチバースの世界観で作品が作られていくのは、情報としてあったわけですが。

問題はそれが作品の良し悪しにどう関わって来るかですよね。他の世界にヒーローがいるとして、それがやって来たから「だから何?」にならないように。今回はドクター・ストレンジの魔術をピーターが邪魔したばかりに、他の世界のスパイダーマンのヴィランが次々にこの世界にやって来てしまうという展開になります。

スパイダーマン (吹替版)

過去のサム・ライミ作品やアメイジング作品を観ているといないのでは、はっきりと感動が違います。トムホ版スパイダーマンの区切りというだけではなく、歴代のスパイダーマン映画の集大成になっているのですよ。映画会社のゴタゴタだの何だのは観客は知らなくて良い事、ただこの奇跡を喜ぶのみですよ。

ブロマイド写真★『プラトーン』撃たれて手を挙げるエリアス軍曹(ウィレム・デフォー)

ウイレム・デフォーのオズボーンが特に良いです。人格が入れ替わった時のまったく異なる表情といい、もう凄いです、魅せられます。「プラトーン」の時から好きなのですよ、この個性の爆盛り感が。ドクター・オクトパスのアルフレッド・モリーナも続投。壊れたチップをピーターに修理してもらい、理性を取り戻したオクトパスが味方となってくれるのも良い演出。

オズボーンは山路和弘さんにオクタビアスは銀河万丈さん。他にも極力以前と同じ配役なのも良いですよね。こういうこだわりはファンには嬉しい。今回は字幕でしたが、吹替も観に行きたいと思いますよね。ベネディクト・カンバーバッチは三上哲さん以外だと違和感があるようになってしまいました。

【ムービー・マスターピース】『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』1/6スケールフィギュア ミステリオ

今回は、正体がバレてしまった為に、もっとピーターが追い詰められるのかと思いきや、ハッピーの保護を受けて、それほど酷い追い詰め方には描かれていないのですよね。ピーターの味方もいればミステリオの味方もいるという。そういえば、ミステリオの悪事が明るみに出ていないのが、モヤっとする所ではあります。

そのあたりをあっさり描いた分、別世界からやって来たヴィランとの関わりに時間を裂いたという感じでしょうか。しかし得体の知れないヴィランを拘束もなしに隠れ家に連れ込んだり、ストレンジに指摘されたMITの入学の件など、深く考えないで行動してしまう未熟な「子供」の部分が、今回のすべての原因であり、メイおばさん(ある意味ハッピーも)の悲劇を引き起こし、最後には自分の居場所すら失ってしまう。これは自己犠牲というより自業自得なのですよね。

それでもリセットされた世界で、新しい人生を生きていくピーターに悲壮感はなく、むしろ「今後のスパイダーマン先生の活躍にご期待下さい!」的なラストなのが、救いでもあります。

トビー版、アンドリュー版のスパイダーマンの登場は、ヴィランの出現からむしろ当然。そして彼らが映画で描かれた物語のその後もスパイダーマンとして孤独に戦い続けていた事が、三人のピーターの会話から思いやられるのですよね。特にメイおばさんを失い、自分の気持ちは誰にもわからないというトムホ・ピーターに、トビーはベンおじさんを、アンドリューはMJを失った事を告げる場面など(アンドリューは自分のMJは助けられなかったけれど、この世界のMJを救った事で救われた感もありましたね)。

三人ピーター、ファンには夢の共演。

これは一発芸だからこそ、貴重であり感動するものですよね。乱用は御法度の手法です。そして今だからこそ出来た映画でもあります。今回は大成功、ピーターに欠けていた「大人」の部分を補ってくれました。そして元の世界に戻ったピーター達にも幸多かれと祈りたい気持ちになりましたね。

過去のスパイダーマン映画を、もう一度、全部、観直したくなりました!!

映画 スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム ポスター 42x30cm 2022 Spider-Man: No Way Home 2021 トム ホランド ゼンデイヤ ベネディクト カンバーバッチ ジョン ファヴロー マーベル アベンジャーズ MARVEL ピーター パーカー #3

Spider-Man: No Way Home

STAFF
監督 ジョン・ワッツ
脚本 クリス・マッケナ エリック・ソマーズ
原作 スタン・リー スティーヴ・ディッコ『スパイダーマン』
製作 ケヴィン・ファイギ エイミー・パスカル
音楽 マイケル・ジアッチーノ
撮影 シェイマス・マクガーヴェイ
製作会社 コロンビア ピクチャーズ マーベル・スタジオ パスカル・ピクチャーズ
配給 ソニー・ピクチャーズ リリーシング ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
主題歌 「Rosy」SixTONES(日本語吹替版)

CAST
ピーター・パーカー / スパイダーマン トム・ホランド 榎木淳弥
ミシェル・ジョーンズ(MJ) ゼンデイヤ 真壁かずみ
スティーヴン・ストレンジ / ドクター・ストレンジ ベネディクト・カンバーバッチ 三上哲
ハロルド・“ハッピー”・ホーガン ジョン・ファヴロー 大西健晴
ネッド・リーズ ジェイコブ・バタロン 吉田ウーロン太
メイ・パーカー マリサ・トメイ 安藤麻吹
ウォン ベネディクト・ウォン 田中美央

ノーマン・オズボーン / グリーン・ゴブリン ウィレム・デフォー 山路和弘
オットー・オクタビアス / ドクター・オクトパス アルフレッド・モリーナ 銀河万丈
マックス・ディロン / エレクトロ ジェイミー・フォックス 中村獅童
フリント・マルコ / サンドマン トーマス・ヘイデン・チャーチ 石田圭祐
カート・コナーズ / リザード リス・エヴァンス 内田直哉

ユージーン・“フラッシュ”・トンプソン トニー・レヴォロリ 畠中祐
ベティ・ブラント アンガーリー・ライス 水瀬いのり
ジェイソン・イオネッロ ジョージ・レンデボーグ・Jr
ジュリアス・デル J・B・スムーヴ 山野井仁
MIT副学長 ポーラ・ニューサム
J・ジョナ・ジェイムソン J・K・シモンズ 立川三貴
クレイアリー連邦捜査官 アリアン・モーエイド 尾上松也
クエンティン・ベック / ミステリオ ジェイク・ジレンホール 高橋広樹

マット・マードック チャーリー・コックス 内田夕夜
ピーター・パーカー / スパイダーマン トビー・マグワイア 猪野学
ピーター・パーカー / スパイダーマン アンドリュー・ガーフィールド 前野智昭


執拗にスパイダーマンを悪者にしようとするニュースキャスターにはちょっとうんざりしましたが。今回の一番の悪役は彼でしょう。

エンドクレジットの途中は「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」で、魔術に巻き込まれて、この世界に来てしまったエディとヴェノム。エディはアイアンマンやハルクの存在をバーテンダーに聞いてジャーナリストらしくメモしてます。話の途中で、また魔術の発動に巻き込まれて元の世界に戻ってしまいます(たぶん)。でも一塊のシンビオートを置き土産。これが「モービウス」に繋がるのでしょうか。

エンドクレジットのラストは「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」に繋がるエピソード。ピーターの為に使った魔術が世界に及ぼした影響は、思った以上に深刻だったようです。ワンダことスカーレットウィッチに助けを求めるストレンジ。

ピーター達を不起訴にしてくれた盲目の弁護士マット・マードックことデアデビルも、今後の楽しみのひとつ。


ss

帰りにスープストックトーキョーで豚肉と半熟玉子のタイ風粥。寒さの中をスイングしたピーターを温めてくれるようなお粥で。

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