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映画「サンダーバード55/GoGo」感想

☆もるがん☆

55

ジェリー・アンダーソンの伝説的スーパーマリオネーション「サンダーバード」50周年記念の作品だそうです。クラウドファンディングで作られたとか。3枚のレコードのミニドラマを元に作られた映像。当時とそっくりな人形を作り、当時のスタッフの協力も得て作られたエピソード。

ジェリー・アンダーソン作品は「キャプテン・スカーレット」も好きでしたね。実写ですが「謎の円盤UFO」も。ジェリー・アンダーソン氏も亡くなって10年は経つ今、新作の映像が観られるのも嬉しいものです。しかし何か公式サイトが歯切れが悪い印象。権利だの色々と裏の問題があるのでしょうか。元が古い作品だけに宣伝も難しかったのかも。

それはともかく、バリー・グレイの音楽にのってサンダーバードの機体が現れる場面は、何度見ても胸躍る。この音楽は今もTVで良くBGMとして使用されるので、サンダーバードを知らなくても聴いた事がある人も多いでしょう。

特技監督の樋口真嗣氏が3本のエピソードを構成しなおしたのが、日本公開の売りとなっています。内容はかなりのペネロープ推し、吹替は黒柳徹子さんのペネロープを覚えている層がどう感じるかはあるでしょう。他の配役は実力派声優を揃えています。

第1話 サンダーバード登場

サンダーバートの前日譚。最初からペネロープとピンクのロールスロイス、忠実なるパーカーが登場。ジェフにトレイシー島に招かれ、サンダーバードの基地を案内される。人使いが荒いお嬢様、パワハラ、モラハラ全開でパーカーをこき使いまくる。今だったら1日で辞めてる位。

次はファンサービス、サンダーバード1号が飛び立つシーン、2号、4号、基地のギミックと機体を見せまくる。パパがいちいち説明するのでドラマのテンポが悪い。ペネロープとパーカーの会話がモラハラ満載で不愉快。先が不安になる。でもそれよりもマシンやギミックを見ろという事なら、会話部分をもっと短くしても良かったのでは。

第2話 雪男の恐怖

フッドの罠、サンダーバードの宿敵が暗躍するエピソード。

冒頭にサンダーバードの解説がされ、短くしたOPが再び流される。世界各地でウラン工場の破壊工作、国際救助隊が駆けつける。それと並行してヒマラヤで雪男に襲われる事件が頻発し、サンダーバード5号のジョンは雪男を信じないジェフに、そちらも注意して欲しいとお願いする。ジェフはペネロープに調査を頼む。

ここでフッドはペネロープを始末しようと、登山ガイドに変装して調査に協力するふりをして近づく。しかし回りくどい事をする。雪の山中に飛行機から突き落としでもすればいいのに。フッドも甘いが、ペネロープはもっと甘い。あれ?こんなに退屈だっけ?サンダーバード。

フッドがペネロープを拷問してサンダーバードの秘密を聞き出そうとする。スコットが助けに来るが、スコットもゆるゆるで、逆に閉じ込められてフッドを逃がしてしまう。こんな危機感のなさでいいのか、国際救助隊。それにしても、後1分でどうやってペネロープ達は1号に乗り込んだのだろう。フッドがドアに鍵をしめ忘れたのか、パーカーが鍵を開けたのか。

第3話 大豪邸、襲撃

冒頭に国際救助隊を呼ぶシーンとメカの姿が次々と。昔の映像、英語です。これもサービスカットでしょう。ここが一番面白かったかも。

イギリスの大豪邸で宝石が盗まれ爆破される事件が相次ぎ、ジェフはペネロープを心配するが、お嬢様は鷹揚でまったく危機感がない。とっくに自宅には盗聴器が仕掛けられていたというのに。これでスパイをやっていたとは信じられないゆるさ・・と見せかけて、罠を仕掛けるしたたかなお嬢様。

わざと泥棒に入らせて犯人を特定。警察の手を借りずに犯人を捕らえる気満々のお嬢様。犯人の次の目的がロンドン塔と知り先回りして見張る。ロンドン塔の警備もゆるゆるだった。そしてお嬢様も詰めが甘い。というかお嬢様、事前にジェフに知らせておいた方が良くなくて?スコット達もいきなり発進ばかりではお気の毒ですわ。

最後は日本語版の主題歌入り。さんだぁーーーばぁーーーどぉおーーというアレです。

3つのエピソードの後にメイキングの映像あり。昔の映像が沢山観られるのが嬉しい。55の映像を作った人々はサンダーバードの大ファン、二次創作もここまでくれば立派なものだ。


やっぱりミニチュア特撮はいいなぁ。

安っぽいCGと学芸会が特撮なのが長年当たり前になっている現状では。しかしペネロープが高飛車なだけの嫌味な女になっていて哀しい。微妙に違和感、人形の姿勢や手の向きが不自然だったり。バージルの顔が特に。セリフに関しては翻訳の問題もあるので一概には言えないけれど、会話にぎこちなさが感じられるし。今回は配信で鑑賞、これは映画館で観なくて良かった。いや、メカの部分だけは大きなスクリーンで観たかったかも。

【映画パンフレット】 日本語劇場版 サンダーバード55 GOGO ジャスティン・T・リー 監督, スティーブン・ラリビエー

Thunderbirds 55/GoGo

STAFF
監督
ジャスティン・T・リー(第1話)
スティーブン・ラリビエー(第2話)
デイヴィッド・エリオット(第3話)
脚本
アラン・フェネル(第1話/第3話:原案)
デイヴィッド・グレアム(第2話)
デスモンド・サウンダース(第2話)
原作 サンダーバード50周年記念エピソード
製作 スティーブン・ラリビエー
音楽 バリー・グレイ
編集 樋口真嗣 
配給 東北新社 スター・チャンネル

CAST
ジェフ・トレイシー 大塚芳忠
スコット・トレイシー 森川智之
ジョン・トレイシー 櫻井孝宏
バージル・トレイシー 日野聡
ゴードン・トレイシー 江口拓也
ブレインズ 堀内賢雄
ペネロープ・クレイトン=ワード 満島ひかり
アロイシャス・パーカー 井上和彦
フッド 立木文彦

末っ子のアランがいません。3号の活躍がないからですね。ずっと2号のバージルが次男かと思っていた時期がありました。操縦するメカの番号が兄弟の順番だと信じていました。今回の吹替は長男がセフィロス、次男がクラウドです。三男が煉獄さんでブレインズはメタルギアの雷電。ついでに言えばジェフ・トレーシーがガマ仙人でパーカーがカカシ先生です。

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Posted by☆もるがん☆
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