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映画「ドライブ・マイ・カー インターナショナル版 」感想

☆もるがん☆

dmc

外国の映画祭が好きそう。それが第一印象。

配信で鑑賞。少し長すぎる気がした。ベッドシーンを削っても愛する気持ちは伝わるだろうし、舞台もそうだ。勿論、この世という舞台で人間は人生を演じているのだという、比喩として必要なのはわかる。グローバルやポリコレ風味は、外国受けが良さそうだ。国内でもそういう層はいるだろう。

愛の不条理、本当は罰して欲しかった。
この手の物語は、定期的に生まれて来るようだ。

本能と道徳心の間で、本音と狡さに揺れながら、時は過ぎていくのだ。

家福とみさきの会話、家福と高槻の会話、高槻が車内で狂気を感じさせる所など、見入ってしまう場面もあった。不自然さが気になる場面もあった。みさきの生まれ故郷のシーンなど。そういえば、みさきは田畑智子が若くなって無表情になったみたいだなと思った。

西島秀俊さんはいつもながら映画という枠の中にしっかりと嵌まり込んでいる。みさきや高槻との会話で、あえて家福にセリフを言わせない脚本もいい。

女のいない男たち (文春文庫)


村上春樹氏の幾つかの短編を組み合わせて作られたとか。

虚構の世界で演劇が並行して進む。虚構に虚構が重なっていく。真実は隠されたまま、匂わせで終わる。ああ、エヴァに似ていると思う。ラストのみさきが韓国らしき場所にいる場面、あの車は家福の車のままなのか、みさきが譲り受けたのか。色々と考察好きにはたまらない映画だろう。

たぶん、今の私には不向きな映画で、それは映画の罪ではない。


Drive My Car (A Vintage Short) (English Edition)

Drive My Car

STAFF
監督 濱口竜介
脚本 濱口竜介 大江崇允
原作 村上春樹『女のいない男たち』 文藝春秋刊
製作 山本晃久
撮影 四宮秀俊
音楽 石橋英子
編集 山崎梓
助監督 久保田博紀・川井隼人
監督補 渡辺直樹・大江崇允
ヘアメイク 市川温子
装飾 加々本麻未
プロデューサー 山本晃久
配給 ビターズ・エンド
制作プロダクション C&Iエンタテインメント
製作会社 『ドライブ・マイ・カー』製作委員会

CAST
家福悠介 西島秀俊
渡利みさき 三浦透子
家福音 霧島れいか
高槻耕史 岡田将生


赤い車は、スタッドレスを履いていたのだろうか。

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Posted by☆もるがん☆
映画

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