映画「私ときどきレッサーパンダ」あらすじ&感想

「トイ・ストーリー」から数えて25作目のピクサーの長編映画
13才のメイは頑張り屋、アイドルに憧れる女の子。ママの期待にこたえるため、自分を押し殺して良い子のふりをしている。カナダのトロントのメイの家族は赤いパンダの神のお寺を守っている。中国系の移民の設定。ママの喜ぶように友達とも遊びに行かず、赤いパンダの神様サン・イーにお祈りに掃除。友達から見ると親に洗脳されている、ママのいいなり。中国系、インド系、韓国系、様々な人種のるつぼの学校の描写もポリコレ大好きディズニーらしい。
憧れの男子の落書きをママに見つかり、ママはその男子の務める店に怒鳴り込む。純粋な娘を誘惑したと。メイは店にいた同級生の笑いものになる。ママは相当な毒親、パパは空気。それでもママの機嫌を取ろうとするメイ。
何かと歌って踊る。ディズニーだから。
次の日、メイはレッサーパンダになってしまう。どうやら興奮するとレッサーパンダになってしまうようになったらしい。なんとか気持ちを静めて元に戻っても髪は赤くなったまま。だが執拗なママの監視に怒りを爆発させたメイは、学校でレッサーパンダになってしまう。
家に逃げ帰ったメイ、それが祖先のサン・イーの伝説に原因があったと知る。巨大なレッサーパンダになって一族を守り抜いた女性。その後、その力は一族の女性のみに受け継がれて来たのだと、ママは説明する。儀式をして赤いパンダを封じ込めればいいという。ただしチャンスは一度だけ。赤は幸運の色、でも新世界に来た一族には赤きパンダの力は呪いでしかない。
こっそりと家に友達がやって来る。憧れのアイドル、4タウンがトロントにやって来ると知らせに。レッサーパンダになってしまったメイに驚くが、彼女たちは案外あっさり受け入れる。化け物になってしまった、4タウンに会えないと嘆くメイを励ます友達たち。
メイは赤いパンダにならないようにコントロール出来ると両親にいうが、ママは4タウンのライブに行くのは反対する。彼らは下品で不良だと。友達たちも両親に反対されていた。メイと友達たちは何とか4タウンのライブへ行こうとあの手この手、レッサーパンダを使ってのチケット代のためのお金儲けまで考え出す。
ゴッドマザー、あの高圧的なママですら怯えるおばあちゃんとおばさん軍団が到着。
波乱の予感、4タウンのライブの日がなんと儀式と同じ日。クラスのいじめっ子タイラーのパーティで家族の悪口を言われて激怒したメイはタイラーに乱暴してしまう。そこを急に被害者面でメイを悪者にするいじめっ子タイラー。いるよね、こういう機転だけはきく嫌な奴。そのせいでメイはクラスの皆に白い目で見られる。かけつけたママは、良い子のメイを友達たちが利用して騙したと責める。メイは友達をかばう事はせず、ママのいいなりに。
スカイドームでは4タウンのライブが。ミリアム、アビー、ブリヤはメイ抜きで会場へ。
メイの家では集まった一族での儀式が執り行われようとしていた。
いつも空気のパパが、地下室でメイが友達と撮影したビデオを見つける。メイにビデオに映っていたいつもと違うメイの事も好きだという。そしてママがパパと結婚したくて、お祖母ちゃんと大喧嘩して激怒してパンダになった事を教えてくれる。
儀式が始まる。メイは魔様ながらも円の中央に坐る。幻想の世界の竹林でメイはサン・イーと逢う。サン・イーは鏡を見せる。そこには黒髪のメイがいる。何とか赤いパンダと分離しようとするメイ、だが失敗する。メイは理解する、この赤いパンダも自分の一部なのだと。メイはスカイドームへと急ぐ。
ウーに「育て方が悪いからこうなった」と責められたママは激怒、「あんなに大事にしてやったのに」と。あーあるある毒親あるあるですね。激怒したママのペンダントが割れ、超巨大な赤いパンダが解放される。大激怒したパンダはスカイドームへメイを探しに行き、ライブの始まったドームを破壊、大混乱になる。
駆けつけた一族は、何とかウーを元に戻そうとするが・・メイの攻撃で気を失ったママを儀式の円の中に引きずり入れようとメイは苦戦、するとなんと祖母と伯母全員が赤いパンダになって加勢してくれる。そして友達と4タウンの歌声で儀式は無事に行われる。
再び幻想の竹林。子供時代のママもまた厳格な母親の圧力に耐えきれずに泣いていたのを知るメイ。おばあちゃんとママは和解、ママとメイもまた。サン・イーの鏡で、みんなが赤いパンダと分離する中、このままの道を選ぶメイ。赤いパンダも自分の一部だからと。
赤いパンダ騒動のおかげでお寺は大盛況、だがママは壊したスカイドームの修理費を払わねばならないらしい。
内容は良くある家族の物語。本当の毒親は改心などしないが。移民が当たり前の世界でそれをターゲットにするのもディズニーの戦略。ムーランの二の舞にならねばいいが。「シュガー・ラッシュ:オンライン」と同様、やや後味のすっきりしない感あり。
ラスト、すっかり4タウンに夢中になって地下室で踊るパパが可愛い。
Disney+にて視聴

Turning Red
STAFF
監督 ドミー・シー
脚本 ドミー・シー
製作 リンジー・コリンズ
音楽 ルドウィグ・ゴランソン
製作会社 ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ ピクサー・アニメーション・スタジオ
配給 Disney+ ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
CAST
メイリン・"メイ"・リー 佐竹桃華 中国系カナダ人の13歳の少女
ミン・リー 木村佳乃 メイの母親
ジン 安元洋貴 メイの父親
ウー 定岡小百合 メイの祖母
ミリアム 関根有咲 メイの友人
アビー れい メイの友人、韓国系カナダ人
プリヤ 田村睦心 メイの友人、インド系カナダ人
タイラー 木村皐誠 意地悪なクラスメート
デヴォン 花江夏樹 メイの憧れの男性
ロベール(4★TOWN) 大野雄大(Da-iCE)
ジェシー(4★TOWN) 花村想太(Da-iCE)
アーロンT(4★TOWN) 工藤大輝(Da-iCE)
テヨン(4★TOWN) 岩岡徹(Da-iCE)
アーロンZ(4★TOWN) 和田颯(Da-iCE)
ガオ 岩崎ひろし
チェン 磯辺万沙子
ピン 堀越真己
リリー 清水はる香
ヘレン 和優希
ステイシー・フリック 三本采香
キエスロウスキー先生 小形満
メイ達が憧れる4タウンの吹替はDa-iCE。

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