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将棋記者が迫る 棋士の勝負哲学

☆もるがん☆

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村瀬さんへの将棋ファンの信頼は篤い。

youtubeの囲碁将棋チャンネルでの対局LIVE放送をはじめ、沢山の情報をもたらしてくれる。ご本人もかなりの将棋の腕前、だからこその的を得た記事。私が新聞をやめるのを思いとどまっているのは、村瀬さんはじめ将棋に関わる記者の皆さんの頑張りのためだと言っても過言ではない。

「師弟」のように師匠と弟子のドラマ仕立ての展開に比べれば、平坦な印象を受ける。それは目的が異なるから。あちらが手を加えソースに満たした凝った完成度を求める料理なら、こちらは素材の味をそのまま伝える工夫がなされている料理なのだ。

勝負に生きるプロ棋士という職業。限られた天才のみが到達可能で、己の努力と才能があまりにも露骨に評価される世界。そして当人がどんなに努力しても届かない場所があり、そこに易々と行かれる者もいる残酷な世界。誰もがいつまでも一番ではいられない、年齢の壁もある。

しかしタイトル戦ばかりがプロ棋士の仕事ではない。将棋の普及、後輩を育てる事も大切なのだ。ぎりぎりまで勝負に生きる想いを抱きつつ、将棋の世界を見据える目。そしてそれを見守り続ける村瀬さんが見た彼らの姿、彼らの漏らした本音がそこにある。

将棋記者が迫る 棋士の勝負哲学 (幻冬舎単行本)
朝日新聞記者 村瀬信也
幻冬舎
2022-01-26




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Posted by☆もるがん☆
将棋

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