TIGER & BUNNY 2 第13話 点滴、石を穿つ 感想

残された5人のヒーロー達は?
第13話(最終回) 点滴、石を穿つ
何度倒されても立ち上がり、死力を尽くしてフガンとムガンに立ち向かうヒーローたち。正義の力は、2人の圧倒的な強さに打ち勝つことができるのか!?
ブラーエに連れられて、フガンとムガンが来たのは、沢山の子ども達がいる部屋。暗い顔をした子供達。おじちゃんと住みたいと2人に言われ、ブラーエは2人だけ引き取ったらしい。今までの子供達と双子は何処が違ったのか。どうしてブラーエは2人をちゃんと躾ける事が出来なかったのか。それは説明されない。
いきなり半年前、ヒーローをやっつけろとブラーエに言われて戸惑う双子。やっつける理由はないと。ブラーエは2人にオードゥンを超えたくないかと持ちかける。双子は「おじちゃん」がウロボロスに命令されてヒーローを始末したがっているのを見破っていた。ブラーエをここまで小者にする意味は何だったのか、意図がわからない。せっかくの木下さんなのに。
NEXTの危うさを印象づけられればそれでいい、死んでも他に駒はいる。
それがウロボロスの命令。彼等は未熟というより図体だけデカくなった子供にしか思えない。ブラーエの育て方に疑問だけが湧いて来る。猫可愛がりだけして来たのだろうか。上の者に可愛いがられてのしあがったらしいブラーエだが、そんな利口さが全然感じられない。ウロボロスからは自分も駒のひとつしかないと嘲られ。ウロボロスも愚かだね、そんな言い方をすれば、反抗心も生ずるかもと思わないのだろうか。組織としてパワハラは危険信号ですよ。最後はブラーエと双子と涙の浪花節の予想。
虎徹さんがやられるのを観ている家族のあまりにも反応が薄いのも気になる。もうやめて、虎徹のライフは0なのよ的な何か、ないんですかね。ヒーローTV見過ぎで鈍化してる?
バーナビーの猛ラッシュ、フガンにこれ以上攻撃を溜められたらと、昴たちは止めようとしますが、虎徹さんはバーナビーに何か意図があるはずと制します。力尽きたバーナビー、フガンとムガンはバーナビーに止めを・・・
フガンは勝ちを宣言しようとするが、ムガンの様子がおかしい。薬のおかげでより攻撃を吸収、より強力な攻撃を出来るようになったが、身体が耐えきれず、左手が折れてしまったと。先程の虎徹さんの攻撃で右手もダメになったと。
この辺り、言葉で説明しちゃうんですか。何か演出的に伝えて欲しかったな。ユーリがそれをまたご丁寧に解説しちゃうんですよね。こういう所なんですよね、たぶん、モヤるの。
グレゴリー、銃と薬を奪って逃走。撃たれたシガニー、ゆっくりゆっくりと追いかけるブラーエ。こっそりと隠れて覗き見のマッティアはアンプルを見て何故か自分の薬だと確信。
怪我なら治せば良いと、力を貯める為にムガンに銃で自分を撃たせるフガン。フガン、大丈夫と言いながらガンガン撃ってます。このあたりもシュール、限界超えたら心臓がイッてしまいそうな気がするのですが。昴がトーマスの盾になって倒れる。トーマスにはまだ攻撃力があると、自分はトーマスのサポート役だと。今それですか。とりあえずラーラ覚醒しそう。また銃でバンバン、この展開の悠長さがたまりません。ストレスがたまります。
皆でTV観てるだけ?この市民達、危機感無さすぎ?麻痺してない?と言っても仕方ないのですが。
やっぱりキャットがお守りの中の励ましの言葉で覚醒、双子を吹き飛ばす。ムガンは鉄の柵に背中からグッサリ。怒ったフガンはキャットを倒す。そして残ったトーマスを倒す為に自分に銃をバンバン。
グッサリにバンバン、凄い残酷なんですけどお茶の間に流し続けるヒーローTV、大丈夫?というか、あまり気にしないで観続ける市民、ヤバい。これ子供には観せられないでしょ、TV消すでしょ、普通。いやあ、これがTVの本音ですね。視聴率稼げれば倫理観なんて不要。
虎徹さんを操っていると見せかけて、トーマスはバーナビーを操っていた!
バーナビーのキックがフガンの攻撃を跳ね返し、自分の攻撃を受けたフガンが吹き飛ぶ・・と、このあたりもマリオに説明させてしまう。だから演出で見せて欲しいと。いい作戦なのだから。
こんな残酷ショーに歓声をあげて喜ぶ市民。本当にローマの娯楽。
ブラーエの所にワープする双子。銃を持ったグレゴリーと対峙してるのに物陰から飛び出してグレゴリーに撃たれるブラーエ。はあ?ここまで頭悪かったの?双子への愛のふかさで思わずみたいなつもり?うわぁ・・双子にブラーエが執着する理由がちゃんと描かれていたら、少しは感動出来ただろうけど、やっつけ仕事過ぎない?3人で天に召されました的な?
最後にブラーエは左手の手袋を外し、手を開く。硬直していたヒーロー達が一斉に元に戻る。マッティアが倒れている3人を見て驚く。銃声が聞こえたはずなのに来ちゃうんだ、マッティア。
みんな元気になって、バディ同士もみんな良い感じに。バディシステム解体の提案書を青い炎で燃やすユーリ。目的物だけ燃やせる炎というのも便利ですね。
メデタシメデタシ
何だろう、アクションに迫力があまり感じられないし、何でも言葉で説明しがちな脚本が辛かった。もっと絵の力を信じて欲しいというか、演出で見せて欲しかった。特に終盤は。
フガンとムガン、ブラーエの描き方も?だらけ。キンキン声がほとんどで感情移入の前に好感度が足踏みする感じ。力はあっても知能が不足というのは、今回はずっと差別をテーマにしているので、ある種の置き換えなのでしょうか。
またヒーロー達の活躍を観る事が出来たのは嬉しかったです。色々不満はあっても、タイバニの世界は好きなのですよ。今後も続くのであれば、1期の1話2話あたりの洒落たバディストーリー感を、また観られたら良いなと思います。
Netflixにて視聴
STAFF
企画・原作 BN Pictures
監督加瀬充子
シリーズ構成 西田征史
キャラクターデザイン・ ヒーローデザイン 桂正和
CAST
鏑木・T・虎徹(ワイルドタイガー)平田広明
バーナビー・ブルックスJr. 森田成一
カリーナ・ライル(ブルーローズ) 寿美菜子
アントニオ・ロペス(ロックバイソン) 楠大典
ホァン・パオリン(ドラゴンキッド)伊瀬茉莉也
ネイサン・シーモア(ファイヤーエンブレム)津田健次郎
キース・グッドマン(スカイハイ) 井上剛
イワン・カレリン(折紙サイクロン)岡本信彦
ライアン・ゴールドスミス(ゴールデンライアン)中村悠一
仙石昴(Mr. ブラック)千葉翔也
トーマス・トーラス(ヒーイズトーマス)島﨑信長
ラーラ・チャイコスカヤ(マジカルキャット)楠木ともり
アニエス・ジュベール 甲斐田裕子
マリオ 太田真一郎
フガン 宮野真守 双子の兄 攻撃を吸収して跳ね返す
ムガン 小野賢章 双子の弟 瞬間移動
ニコライ・ブラーエ 木下浩之 相手の動きを完全停止
グレゴリー・サンシャイン 子安武人 他人のNEXT能力を暴走させる
ユーリ・ペトロフ(ルナティック)遊佐浩二
鏑木楓 日高里菜
2期で一番気になったのは、ヒーロー愛があるスタッフが少ないのかなという点。もしヒーロー愛があったら「ヒーロー好きはお人好し」なんてセリフが出て来るとは思えないのですよ。それとアクションがね。キャラ愛は感じられるので、次も観たいと思います。

fc2が不調の際はお手数ですがミラーブログをご利用下さい
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