映画「トップガン マーヴェリック[IMAXレーザー・字幕]」感想

トムキャットいいよね!トムキャット!!!
冒頭で、デンジャー・ゾーンが流れ、セピア色の昔の映像が映し出される。そして現在のマーヴェリックの姿へと移って行くのがいいですね。
相変わらず無茶する奴のマーヴェリック、また偉い人の恨みを買って二度と飛べなくなる所をアイスマン大将に救われる。マッハ10の壁を破るスクラムジェットエンジンの試験機、これがまた伏線になっているのが心憎い。
アイスマン、写真だけで終わってしまうかと思いましたよ。でもちゃんと登場してくれました。病に侵され余命わずか、痛みをおしてマーヴェリックに最期の言葉を伝えるシーンは涙する箇所のひとつです。ヴァル・キルマー、ありがとう。
ストーリーはシンプルなのですよ。無理にひねったりはしない。でもメリハリをちゃんとつけて、観客をハラハラさせながらも、最後はお約束とはいえ、期待通りの大団円へと持っていく。青春映画の味付けもして、上手い作りの映画です。安心設計の映画です。「良かった」「面白かった」と思いながら映画館を後に出来る映画です。
しかしマーヴェリック、恋人とベッドインしていたら、家族が帰って来て窓から逃げ出すとか、いい歳して何をやっているのかと。こういう所もあえて入れ込んであるのが、サービスという事でしょう。
ペニーのジェニファー・コネリー、お美しい。マーヴェリックと彼女の店で再会するのですが、その時に背後にデヴィッド・ボウイの「レッツ・ダンス」が流れていました。ジェニファーはボウイ主演の映画「ラビリンス/魔王の迷宮」で可憐なヒロインを演じていましたね。「ダークシティ」の訳ありの未亡人も良かった。
作戦の相手国は明確には出て来ませんが、核融合とかトムキャットを保有しているとか、何処のイ〇ンですか的な敵国。敵の第五世代戦闘機もミ〇みたいな雰囲気だし。そこは映画ですから、みたいな。
本物が売りの映画ですが、実機であろうと特撮であろうとCGであろうと、そこで観客が感じたものが”本物の感動”であれば、それは映画の表現として成功だと思うのですよ。今回は米海軍の全面協力で本物の空母などが使われているそうで。空母は横須賀にいるロナルド・レーガンと同じニミッツ級でしょうかね。実物見ると大きいだろうなぁ。今は米軍の何処にでもいるホーネットがガンガン登場するのも、好きな人には心ときめく場面の連続でしょう。
そして、最後にはF-14トムキャット、やっぱりトップガンといえばこれですよ。そのファンの想いを「解っているよ」と言わんばかりの登場。可変翼を広げる姿を映す上からのアングル、あれだけでもトムキャットの魅力が爆発してますよ。今となっては時代遅れになってしまったとしても、魅力的な機体である事に変わりありません。コクピットに座したトムも「久しぶりだ」と嬉しさを滲ませていましたよね。私、本物を見た事があるのですよ。いやあ、素敵でしたね。
無人機が主流になるからと、パイロットに冷たい偉い軍人さんをも味方にしてしまうマーヴェリック、芸は身を助けると言いますが、最後はパイロットの腕前次第なのですよね。まあ、だからといって無茶し過ぎるのは、やっぱり困りものですが。元が無茶な作戦を成功させたのですから、全部チャラという事でしょうか。
本当に「考えるな」ですよ。ただ目の前に広がる映像を観ていればいいんです、それだけで。「おお!」と思いながら、ひたすら観ていればいいんです。それが出来る稀有な映画。IMAXがお勧めです。
Top Gun: Maverick
STAFF
監督 ジョセフ・コシンスキー
脚本 アーレン・クルーガー エリック・ウォーレン・シンガー クリストファー・マッカリー
原案 ピーター・クレイグ ジャスティン・マークス
製作 ジェリー・ブラッカイマー トム・クルーズ クリストファー・マッカリー デヴィッド・エリソン
音楽 ハロルド・フォルターメイヤー ハンス・ジマー
主題歌 「Hold My Hand(原題)」レディー・ガガ
撮影 クラウディオ・ミランダ
編集 エディ・ハミルトン
製作会社 スカイダンス・メディア ジェリー・ブラッカイマー・フィルムズ ニュー・リパブリック・ピクチャーズ TCプロダクションズ
配給 パラマウント・ピクチャーズ 東和ピクチャーズ
CAST
ピート・“マーヴェリック”・ミッチェル海軍大佐 トム・クルーズ 森川智之
ブラッドリー・“ルースター”・ブラッドショウ海軍大尉 マイルズ・テラー 宮野真守
ペニー・ベンジャミン ジェニファー・コネリー 本田貴子
ジェイク・“ハングマン”・セレシン海軍大尉 グレン・パウエル 中村悠一
ナターシャ・“フェニックス”・トレース海軍大尉 モニカ・バルバロ 内田真礼
ロバート・“ボブ”・フロイド海軍大尉 ルイス・プルマン 武内駿輔
ルーベン・“ペイバック”・フィッチ海軍大尉 ジェイ・エリス 木村昴
ミッキー・“ファンボーイ”・ガルシア海軍大尉 ダニー・ラミレス 内田雄馬
ジェイビー・“コヨーテ”・マチャド海軍大尉 グレッグ・ターザン・ラミレス 杉村憲司
トム・“アイスマン”・カザンスキー海軍大将 ヴァル・キルマー 東地宏樹
ボー・“サイクロン”・シンプソン海軍中将 ジョン・ハム 加瀬康之
ソロモン・“ウォーロック”・ベイツ海軍少将 チャールズ・パーネル 楠大典
バーニー・“ホンドー”・コールマン海軍大尉 バシール・サラフディン 三宅健太
チェスター・“ハンマー”・ケイン海軍少将 エド・ハリス 菅生隆之
ビリー・“フリッツ”・アワロン海軍大尉 マニー・ジャシント 中尾智
ブリガム・“ハーバード”・レノックス海軍大尉 ジェイク・ピッキング 江頭宏哉
ローガン・“イェール”・リー海軍大尉 レイモンド・リー 手塚ヒロミチ
ニール・“オハマ”・ヴィキャンデル海軍大尉 ジャック・シューマッハ 水越健
キャリー・“ヘイロー”・バセット海軍大尉 カーラ・ウォン 種市桃子
アメリア・ベンジャミン リリアーナ・レイ 水瀬いのり
サラ・カザンスキー ジーン・ルイザ・ケリー 清水はる香
ニック・“グース”・ブラッドショウ海軍中尉 アンソニー・エドワーズ 平田広明
キャロル・ブラッドショウ メグ・ライアン 斎藤恵理
ラストにマーヴェリックとペニーが乗っていたのは、複座に改造したP-51マスタングかな。

鑑賞後にアメリカっぽい食事がしたくてBubby's(バビーズ)へ。ビーフステーキサンドウィッチ。

Bubby'sでトートーバッグいただきました。ありがとうございます!

fc2が不調の際はお手数ですがミラーブログをご利用下さい
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