マジンカイザー 死闘! 暗黒大将軍 感想

渡辺宙明先生を悼んで
突如として現われ、世界を一瞬にして恐怖に陥れたミケーネ帝国の首領・暗黒大将軍。機械獣を遥かに凌駕する戦闘獣を率いて現れた七大将軍の前に、マジンガー軍団は倒れていく。だがその頃、兜甲児はゴーゴン大公から執拗に狙われ、身動きが取れずにいた。富士の樹海に一条の光が差し込む時、史上最大の戦いが始まる!
今では作れそうにない描写の数々。
ミケーネの戦闘獣に破壊されていくマジンガー軍団、次々に命を落していく仲間。マジンカイザーへ辿り着く為に必死の逃亡を続ける甲児。いいよね、ロボット同士の戦い。戦いの愚かさも教えてくれる。漫画は風刺だと手塚治虫先生はおっしゃったけれど、漫画やアニメからそれが消えて久しい。
ハードな場面も多い。首は飛ぶ、手足はすっぱり。ロボットでも痛そう。それが戦いの緊迫感を盛り上げる。特にビューナスAがオネエ戦闘獣に鞭打たれ手足を切り取られる場面、艶めかしいビューナスAの動画が凄い。美女にオ〇マが嫉妬して執拗にいたぶっているような。
今となってはパロディの中でしか存在しない真っすぐな思い。警戒心のなさすぎる、あまりにも直情的なキャラ達、単純なストーリー。だがひねりのない分、起伏をつけた展開が魅せてくれる。アニメだからこその表現で。
絶体絶命の後の大逆転。
元祖スーパーロボット、無敵のロボットの魂を継ぐマジンカイザー。主題歌の鳴り響く中、兜甲児の叫びと共に炸裂する武器が戦闘獣を倒していく。これですよ、これ。斜め上からみて「こんなもんでしょ」と作っているのとは違う。真面目に作っているから面白い。
神も悪魔も超える力
作画がいい、ためが効いてる。デフォルメがいい。暗黒将軍の顔に光子力ビームを叩き込むなど、潔過ぎて。落ちて来た己の剣が顔に突き刺さり絶命とか。
石丸博也さんの叫びが心地良い。
STAFF
企画:ダイナミック企画
原作:永井 豪
監督:むらた雅彦
脚本:西園 悟
マジンガーデザイン:さとうけいいち
キャラクターデザイン:羽山賢二
メカデザイン:山田起生
音楽:信田かずお
制作:光子力研究所
CAST
兜 甲児:石丸博也
弓 さやか:内川藍維
弓教授:八奈見乗児
ボス:立木文彦
兜 シロー:相田さやか
剣 鉄也:家中 宏
炎 ジュン:斎賀みつき
もりもり博士:宇垣秀成
せわし博士:永野広一
のっそり博士:梅津秀行
ローリィ:平松晶子
ロール:菊池志穂
東 しゅん:中村大樹
大出政雄:三宅健太
リッキー:唐沢 潤
戦闘獣ダンテ:中田和宏
ゴーゴン大公:長 克己
暗黒大将軍:飯塚昭三

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