湯島聖堂と山の上ホテルとニコライ堂と

神田明神からの散歩の続きです。

坂を登って行くと、湯島聖堂に着きました。緑が濃く繁る空間は、近隣の人々の憩いの場でもあるようです。

徳川五代将軍綱吉は儒学の振興を図るため、元禄3年(1690)湯島の地に聖堂を創建したそうです。大成殿の前では熱心に写真を撮る人も見受けられました。中国人とおぼしきグループが大きな声でしゃべりながら過ぎて行きました。

孔子廟があるのですから、中国の方がいても不思議ではないですね。

更に坂をのぼっていくと山の上ホテルが見えて来ます。池波正太郎や田辺聖子など、数々の作家に愛されたホテル。出版社も近かったため、作家の缶詰にも使われたとか。以前泊まった時は、部屋に落ち着くとホテルの方がお茶の入った湯呑を運んでくださるという、ホテルでありながら日本旅館のようなサービスがあるホテルでもありました。

ロビーには池波正太郎の描いた絵が飾られていました。

コーヒーパーラーヒルトップで休憩。

窓の外は大学の校舎が見えます。このあたりは学生の街でもあります。

特製フレッシュジュース
ホテル伝統のフレッシュジュース。銀の器に氷が入っており、ジュースは冷やされても溶けた氷で薄まる事がない気遣い。ジュースは効能によって4種類あり、これはメロンと蜂蜜、美肌の効能があるようです。

ニコライ堂へ向かう途中に。明治大学博物館があります。建物の地下に考古学などの展示と共にかつて犯罪博物館になったものも展示されていました。

アイアンメイデン。開くと中には鉄の針が。様々な漫画やアニメに登場しますね。久しぶりに見ました。ここは自撮り棒を使わなければ写真撮影可能。博物館内はほぼ人がいなかったのですが、鉄の処女の前には三人組の女子がいて、その中のひとりがやや早口で知識を披露していて、残りふたりが引き気味だったような。彼女たちが去った後に撮影。
これは昭和初期に作られたレプリカ。以前の実物の1/2の大きさとの記載はなくなっていました。早口女子は「針は後からつけられたもの、溶接でわかる」と言っていました。どの道にもマニアはいるものですね。

同じ階に作詞家の阿久悠氏の記念館もありました。昭和の名曲の担い手だった方ですね。

ニコライ堂の一般公開の時間が来ましたので中へ。拝観料は300円。内部は撮影禁止です。

東京復活大聖堂が正式名称。内部は荘厳で見応えがあります。かつてロシアで観た教会に似ているのは、正教会の様式だからでしょう。

イコン画家の先駆者である山下りんの絵葉書を買いました。山下りんの絵があります。彼女の絵はエルミタージュにもあるそうです。ロシア帝国皇太子ニコライが切りつけられた大津事件がなければ、直接に皇太子に献上されたはずの絵は、後にかの地に届けられ、エルミタージュに保管されているのだと、拝観料の窓口にいた女性が教えてくれました。

今度は他の方面をお散歩してみたいと思います。

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