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映画「沈黙の艦隊」感想

☆もるがん☆

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独立国家やまとの冒険はこれからだ!!

・・・とはいえ、かわぐちかいじ先生の構図を意識した絵作りのみならず、作品へのリスペクトを感じさせましたね。

1988年から1996年まで連載されたかわぐちかいじ先生の漫画。この作品に影響されて海自を志す者が大勢いたといわれる作品。1995年には高橋良輔監督(みんな大好きボトムズや〇〇の艦隊といったらこの人みたいな)でアニメ化をされている。今回は満を持しての実写化のようです。一応、全巻既読。

制服の夏服と冬服が混じってるとか、ソナーじゃなくてソーナーだとか、ありえない命令系統とか色々とマニアや専門家なら突っ込み所は満載だったとしても、空母いぶきで大批判されたコンビニ茶番劇や棒読みキャスター、ゴリ推しタレント、無理やりな恋愛など、邦画の悪癖はほぼ皆無、それには映画に登場した政府や国家間のやりとり以上に、原作を大事にする派と作品よりも目先の儲け派との間で熾烈な駆け引きがあったのでしょう。きっと前者に海江田の如き人がいたのかも知れません。

新装版 沈黙の艦隊(5) (KCデラックス モーニング)

米軍将校を自由にさせて、危うく見せ場の音楽を使った作戦を不意にしそうだったり、海江田も甘い所はありますが。入江兄弟については海江田と深町の関係性を浮き彫りにするためには良い方法だったと思います。でも入江弟があそこまで海江田教に入信してしまったのは少し怖い。

海江田の大沢さんのなりきり具合も良いのですが、深町には線が細すぎるかなと思った玉木さんがアイス片手に急ぐ場面で、玉木さんもまた深町らしさを醸し出していて安心しました。

潜水艦関連もリアルに感じました。ハワイの潜水艦博物館に行った時、もっと知識があったらと悔やんだ頃よりは多少勉強したとはいえ、そんなものはまったく関係なく映画に引き込まれてしまいました。細けーことはいいんだよ!緊迫感を途切れさせない演出がいいんだよね。

モーツァルト:交響曲第40番&第41番(ジュピター)(SHM-CD)

そしてモーツァルトですね。冒頭からレクイエムが来ました。ソロが始まる前まで。そして交響曲41番、見せ場の音楽を使った作戦。潜水艦の一番の大切な感知機能である耳を騙す作戦。これは漫画で読んだ時も凄いと思いました。やっぱり入れますよね。

全体としてどこまで描かれているかというと、本当に物語の最初も最初、やまと独立の所までなのですよね。これで続編を作るとしても、映画何本作れば海江田が撃たれる所までたどり着くのだろうというペースです。

でもすべての物語を無理やり改悪して詰め込むより、良い方法だと思いますよ。まずは「やまと」の事を知ってもらう、「沈黙の艦隊」とはどういう話なのか知ってもらうという。

思った以上に上質の映画でした。

沈黙の艦隊(1) (モーニングコミックス)

沈黙の艦隊 THE SILENT SERVICE

STAFF
監督 吉野耕平
脚本 高井光
原作 かわぐちかいじ
製作 大沢たかお 松橋真三
主題歌 Ado「DIGNITY」
制作会社 クレデウス
製作会社 Amazonスタジオ
配給 東宝

CAST
海江田四郎(原子力潜水艦「シーバット」艦長)大沢たかお
山中栄治(「シーバット」副長)中村蒼
入江覚士 (「シーバット」IC員) 松岡広大
溝口拓男(「シーバット」ソナーマン) 前原滉
ローガン・スタイガー(太平洋艦隊司令官)アレクス・ポーノヴィッチ

深町洋(ディーゼル潜水艦「たつなみ」艦長)玉木宏
速水貴子(「たつなみ」副長)水川あさみ
南波栄一(「たつなみ」ソナーマン)ユースケ・サンタマリア
入江蒼士(海上自衛隊隊員) 中村倫也
赤垣浩次 (統合幕僚長) 手塚とおる

竹上登志雄(内閣総理大臣)笹野高史
海原渉(内閣官房長官)江口洋介
影山誠司(外務大臣)酒向芳
曽根崎仁美(防衛大臣)夏川結衣
舟尾亮子(官房長官秘書) 岡本多緒
海原大悟(内閣官房参与)橋爪功

ニコラス・ベネット (アメリカ合衆国大統領) リック・アムスバリー
市谷裕美(ニュースキャスター)上戸彩


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舞台のひとつとなった横須賀のスターバックスは良い所でした。潜水艦や護衛艦を見ながらコーヒーを楽しめるのですから。非番のセーラー服(本物)の方々がコーヒーを片手にくつろいでいる姿を見かける事もありました。また行きたい。

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