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シネマ歌舞伎「海神別荘」感想

☆もるがん☆

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海底にある宮殿琅玕殿(ろうかんでん)の公子と、地上の美女の恋を描いた物語。

幻想的な宮殿での幕開きに続いて、黒潮騎士に囲まれた美女の輿入れへと、美しい場面が絵巻物を広げるように展開します。公子と美女が対面し、水底の世界の素晴らしさを語り聞かせる公子と、俗世界への未練を残す美女との対話は名場面であり、鏡花ならではの美しい台詞を楽しめます。そして伴奏音楽にハープを用いて、より幻想味を高めているところが坂東玉三郎演出の特色。

天野喜孝デザインの衣装がひたすら美しい。

海老蔵も立ち姿が美しい。話のすじは単純。海に捧げられた美女は、自分が人でなくなった事がなっとく出来ない。陸の世界への未練ばかりをのべ、公子を苛立たせる。そのやりとりが泉鏡花特有のきらびやかな言葉でなされる。最後は美女が公子の気高い美しさに惚れてハッピーエンド。

目の前で繰り広げられる優雅な世界に魅入るだけ、それだけの贅沢な時間。


上演月:2009(平成21)年7月
上演劇場:歌舞伎座
シネマ歌舞伎公開日:2012(平成24)年2月18日
上映時間:103分

美女:坂東 玉三郎
博士:市川 門之助
女房:市川 笑三郎
沖の僧都:市川 猿弥
公子:市川 海老蔵(現・市川 團十郎)

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